第三章

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「椿といると心臓のうるさいのが止まらないんだ」 照れたように笑う なんだ…一緒なんじゃんか 俺も漣も 余裕なんてないんだ、お互いに 「そっか」 ひとり納得したように呟く俺 それを見て漣は優しく笑ってる なんか幸せかも、この時間 なんつって… 「椿」 「ん?」 「今日放課後付き合って」 いや、唐突すぎるだろ 意味わかんねーよ 「どこに?」 「あぁ、事務所」 漣が所属する雑誌の会社はこの間訪れた、あのビルだったらしい 1階は何とか2階は何だとか、漣のマネージャーである山代さんに説明を受けたが 全くちんぷんかんだった ごめん!山代さん!! .
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