1875人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
「椿といると心臓のうるさいのが止まらないんだ」
照れたように笑う
なんだ…一緒なんじゃんか
俺も漣も
余裕なんてないんだ、お互いに
「そっか」
ひとり納得したように呟く俺
それを見て漣は優しく笑ってる
なんか幸せかも、この時間
なんつって…
「椿」
「ん?」
「今日放課後付き合って」
いや、唐突すぎるだろ
意味わかんねーよ
「どこに?」
「あぁ、事務所」
漣が所属する雑誌の会社はこの間訪れた、あのビルだったらしい
1階は何とか2階は何だとか、漣のマネージャーである山代さんに説明を受けたが
全くちんぷんかんだった
ごめん!山代さん!!
.
最初のコメントを投稿しよう!