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俺が思いを明かすと、漣はさもなんでもないかのように
「そんなことか」
と、笑った
…いや分かってたけどさ
なんとなくね…
漣にしたらそんなことって片付けられるんだろうなってさ
この天才野郎め……!
「そんなことって!
俺真面目に悩んでんだぞっ」
ていうか、誰のせいでこんなに悩んでると思ってんだよ!!
「嫌なら断ればいい」
漣は穏やかな笑みを浮かべながら言い聞かせるように話す
「ちがっ」
「俺は椿を好きっていう理由だけで、椿を選んだワケじゃない」
俺の言葉を遮って話す漣
何を言おうとしてるのかイマイチ分からないんだけど…
「椿にはきっと人を幸せにする力があると思う」
自分が気づかないだけで、と付け加える
何を言い出すのかと思えば…いきなりクサイこと言ってんな!!
恥ずかしいだろがっ
だけどそんな俺とは裏腹に漣の口は、ごく自然に恥ずかしいことを言ってのける
「俺にとっては太陽」
だとか
「その光を浴びるのを独り占めしたいけど、しない」
…とか
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