第三章

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いつの間にか真後ろに社長がいる めげるな、俺! 「社長!何なんですか!? あのマニュアル!」 「何って見たんだから分かるでしょ、椿くんのマニュアルよ」 「そうじゃなくて、何で俺のマニュアルがあるんですか!?」 「作ったからよ」 …………… 理由になってねぇよ!!! そういうのを世間では屁理屈って言うんだ! 「じゃあ…どうして俺のマニュアルなんて作ったんですか?」 きっと俺の顔には青筋が浮かんでいるんだろうな そしてこの社長様は… 『作りたかったから』 と、そう言うに決まっている 「そんなの、作りたかったからに決まってるでしょう」 ……やっぱりかよ ダメだ、この屁理屈社長とは漣以上に会話にならない そこで救済の意味で山代さんに視線を送る その視線に気づいた山代さんは、苦笑いを浮かべながら分かりやすく説明してくれた .
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