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山代さんによれば
俺にはどうしても漣と一緒にアイドルをやらせたい
でもいきなり言っても俺はきっと断るだろう
漣に俺を観察させて、対俺のマニュアルを作ってみた
そしたらやっぱし大成功!
ってことらしい…
すっげー簡単で分かりやすいが
上手くはめられたようでムカつく
「ってことで明日からよろしくね、Tubaki」
白く細い手を差し出される
握手を求めてるんだろう
誰がやるかぁー!
なんて言って手を振り払えたらいいんだけど、俺はそんな勇気持ち合わせてございません
それに…
チラッと漣を見る
「っ!!」
漣もこっちを見ていたせいでガッツリ視線がぶつかる
恥ずかしくなって目を反らした
漣が俺とならテレビに出るって言ってくれたのが、嬉しいのもまた事実なワケで
漣が喜んでくれるなら
まあ、嫌々だけど、やってやらなくもないかなーっなんて思ったり思わなかったり…
そんなこんなで……
「よろしくお願いします、社長」
力強くその手を
握り返した――――――
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