第三章

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深く、けど甘い漣のキス 嫌いじゃない、けどさ 「っはあ…」 ようやく口を解放され、なんとか呼吸を整える 一方漣は余裕な顔で笑ってる くそ…相も変わらず余裕ぶっこきやがって! お互い余裕がない、なんて思ってた俺が懐かしい…… 「もう着いた…」 少し歩くといつの間にか僚の前まで辿り着いていた 楽しい時間は過ぎるのが早い、とはよく言ったモンだ 「また明日会うだろ!」 酷く残念そうな顔をする漣に背中を思いっきり叩く 痛い、と声を漏らす漣 はっはっは!いい気味だ!! 「いつも一緒にいたいのに…」 ボソッと囁かれたその言葉は俺の耳には届かなくて 「何?」 聞き返すけど、考え込んでる様子の漣に軽くシカトされた .
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