第三章

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「んじゃ、俺行くから 漣も気をつけて帰れよ」 ありがと、と付け加えて僚に入ろうとする けど… 「あ、そうだ」 何か思いついた様子の漣に腕を引かれる 危ない、と思った時にはもう遅くて漣の腕の中に後ろ向きダァイブ 今日、こんなんばっかだな まあしっかり支えてくれた漣のお陰で、特に怪我とかはしてないけど しかし漣の腕にガッチリ確保! されちゃうワケで… 「んで?何を思いついたんだ?」 腕を押したって離してくれないことは分かってるし その体勢のまま目線だけ送る 「内緒」 「なんで」 「内緒だから」 いや、意味分からないから 「じゃあ何で俺の手を引いた」 「くっつきたかったから」 …あーそうかい…… 相変わらずの漣の自由な意見の即答加減に突っ込む気力もない .
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