第一章 ~天災~

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氾濫している川のど真ん中の島に俺はいる。 そして激しく降りしきる雨の中、俺は1人の女の子の腕を必死につかんでいる。 女の子は今にも川の濁流に飲まれてしまいそうだ。 「〇〇〇!!頑張れ!諦めるなッ!!」 その〇〇〇という女の子は俺を守る為に自分から手を離そうとしている。 俺も名前を呼んでいるのだが、不思議と名前はわからない。 「〇〇〇、両手でつかめ!!お前を見捨てたりしたくない!!」 「この世界を……守って。」 少女がそう言ったその時。 誰かが後ろから俺を攻撃したのか。背中に凄く重いものが落ちてきたような衝撃をうけた。 ズンッ!!!!! 「ぐはァッ!!」 その拍子に、俺は彼女をつかんでいた手を離してしまう。 「〇〇〇ーーーッ…!!!!」 ……………… 「…ああああアアあァッ!!!!」 と叫びながら、ベッドの下で俺は目覚めた。 「はぁ…はぁ…また夢か…ん?」 気づいたらベッドの下に移動している…。
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