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「子供扱いしてるの?」
「飴は嫌な事、気持ちも一緒に飲み込むんだ!
だから食べて嫌な事忘れろよ」
私はなんだか拍子抜けした。
まるでおばあちゃんみたいな事言いだすんだもん。
「あははっなら貰っておくね」
私は笑顔で飴を受け取った。
「でもあんまり話かけないでね?
雪村はいい人なんだろうけど噂されちゃうから…じゃあね」
私は雪村に言って学校を後にした。
春菜には雪村との事は何も言ってない。
言うと心配するし春菜にまでこれ以上嫌な噂が流れるの嫌だし…
「美紀、いいの?」
心配そうに春菜が私を見つめる。
「大丈夫、帰ろう春菜」
私は自分にも言い聞かせてた。
帰り道春菜と他愛もない話をしながら家に向かう。
春菜と別れ一人桜並木を歩く。
昼間は花見とか散歩している人で賑やかだ。
「帰ってお母さんと買い物いかなくちゃね」
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