序章

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「起きてるの?今日から学校でしょ?」   ある朝お母さんの元気な声に起こされた。 朝日が眩しくて春なのにもう暖かいなぁ。 布団から起き上がり眠たい目を擦りながらそう思った。   「朝ご飯出来てるから着替えたらおいで」   そう言ってお母さんはリビングに戻っていった。 お母さんは私と違って朝から元気で羨ましいくらいだ。   今日からまた学校…か。   私は学校は嫌いじゃないけど好きでもない。 そんな思いを抱えながら着替えてご飯を食べる。   「今日は早いんでしょ?買い物一緒に行こうか?」   お母さんは私と買い物に行くのが楽しみらしく学校が早い日は誘ってくる。   「うん、たぶん」   私は眠たい目を擦りながら返事をした。   「じゃあいってきます」   私はお母さんに言って家を出た。
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