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プルルル…
「先輩…バンドの話まだ大丈夫やろうか?
おれにギターを弾かせてほしいんや…いや弾かせて下さい…」
遥ちゃんを送っていった帰り道、おれは誘ってくれた先輩に電話をかけた。
先輩のバンドはおれが憧れたバンドや…
そこでがむしゃらに上目指して行きたい思うた。
断ったくせに図々しいのはわかっとる…
でも先輩のバンドなら…って思うんや。
遥ちゃんに会ってなかったらそのまま断っとった。
でももし間に合うならチャンスにかけてみたい…
「あぁ、そう言ってくれる思うてた。
お前のギター…おれ達と掻き鳴らそうや!」
先輩はおれを信じて待っとってくれたらしい…
こんなアホなおれなんかを…
……
それからおれは毎日バンドの練習に励んだ。
合間に曲を作ったりと忙しくも充実した日々を送った…
遥ちゃんにはバンドの事を言わへんかった。
ライブが決まったらよぼうと思うたからや。
実質学校行ってバイトしてバンドであれ以来遥ちゃんとは会えてなかった。
連絡は毎日しとったけど遥ちゃんも色々忙しいみたいでお互いに時間が合わんかったのもあるんやけど…
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