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なんか会う度に遥ちゃんは色んな表情を見せてくれるようなったなぁ…
やっと友達らしくなってきたんかもしれんな。
「どうかしたんですか?」
おれが遥ちゃんの事を考えとるなんて知らず遥ちゃんはおれの顔を覗き込んだ。
「なぁんもないで!
ってのんびりしとる暇なかったんや!
遥ちゃんちょっと着いてきてや」
「あ、え、黒崎さん?」
困惑する遥ちゃんの手を握りおれはライブハウスに向かった。
女の子の手って柔らかいんやなぁ。
初めて繋いだ手は温かく緊張してたんが和らいでいった。
「黒崎さん、急いでるみたいですけど、何かあるんですか?」
「あぁ!遥ちゃんに見てもらいたいねん。
おれの…黒崎零の夢を」
「夢…ですか?」
「そうや、君のおかげでおれは夢を追いかけるのをやめんですんだ。
だから遥ちゃんに見てもらいたいねん」
おれは熱く遥ちゃんに語った。
こんなにも熱くなるんは遥ちゃんがいてくれたからや…
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