1話目: 春秋の想い

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どうして私が彼の笑顔が偽物かわかるかというと…… 私はレジから見えにくいところに移動する。 すると彼の顔から笑顔は消え、あっという間に無表情になって、彼の目からは生気が失われ、その目は空を見つめた。 彼の目は、私には見えない空を見ているように感じた。 彼のその表情を知ってから、私は毎日このコンビニへ足を運ばせていた。 私が行くと、彼は毎日同じようにレジに立っていた。 私がコンビニに行く時間は大体が夜。仕事が終わってからで8時から10時が多い。 「いらっしゃいませー。」 不意に女性の人の声が聞こえてきた。 レジの方を見ると、彼の代わりに中年の女性が立っていた。 彼を探すと、品出しをしていた。 先ほどの無表情はなくなっている。
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