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「ありがとうございましたー。」
早々に買い物を済ませた客が出て行き、女性はレジの奥へと消えた。
この空間にいるのは、私と彼だけ。
私もあまり長居するのはどうかと思い、おにぎりと雑誌を手に取りレジに進んだ。
品出しを終えたのか、私の動きに気付いたのかわからないが彼は先にレジにいた。
私は、見慣れた彼の制服についているネームプレートを見た。
―秋風―
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