1話目: 春秋の想い

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「ありがとうございましたー。」 早々に買い物を済ませた客が出て行き、女性はレジの奥へと消えた。 この空間にいるのは、私と彼だけ。 私もあまり長居するのはどうかと思い、おにぎりと雑誌を手に取りレジに進んだ。 品出しを終えたのか、私の動きに気付いたのかわからないが彼は先にレジにいた。 私は、見慣れた彼の制服についているネームプレートを見た。 ―秋風― .
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