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とても優しいその笑みが、いつも明るく誰にでも優しかった翔くんと重なって、私は動けなくなってしまった。
彼は少し不思議そうな顔をしていたが、「外に出て少し話しませんか?」と言ってレジを出た。
私は頭の中がぐちゃぐちゃになったまま、彼のあとについていった。
彼は私の方を見ずに、店を出てそのまま進んで行った。
ついた先は近くにある公園。
今更かとも思ったけど私は心配になって彼に尋ねた。
「仕事中なのに平気なんですか?」
私が聞くと、彼は平然としたまま「この時間は人が少ないから」と言った。
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