1話目: 春秋の想い

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「あなたは……誰?」 やっとのことで私が発した言葉は随分と失礼な言葉だった。 秋風さんは悲しそうな顔を一瞬見せ、笑って言った。 「ごめんなさい。忘れてください。 気持ちが伝えられたから、もう、大丈夫。」 そう言って彼は来た道を戻っていった。 私はコンビニに戻る気にはなれず、家へ帰った。 でもやっぱり彼のことが気になって、翌日いつもと同じ時間にコンビニに寄った。 そこに彼の姿はなかった。 .
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