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「？……近づかないでくれって、どういう意味？」
「………………女の人がダメなんだ」
目と鼻を押さえて、彼は少し離れる。
「え”」
「いや、男が好きな訳じゃないから、誤解しないで」
「はい？」
「ただ、女性が傍に来るとアレルギーが……」
今にもくしゃみしそうだった。
「そうなんですか……」
大神良はさらさらヘアの細面の眼鏡君で、ハッキリ言って美形だった。
さぞかしモテそうなのに、女性アレルギーとはもったいない。
そう思ったが、今のみことには興味がなかったので極力近づかないことにした。
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