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思いもかけない転校だった。
理由は……今は思い出したくない。
というより、みこと自身もよくわかっていないのが本音だ。
とにかく転校するしかない。
それが突きつけられた現実だった。
いったい何が起こったの……。
望む答えを教えてくれる者はいない。
今度の学校は歩いて通える距離だったので、みことは歩きながら頭の中で、ずっと考え続けた。
結論は出ない。
出る訳がない、明らかに情報が足りなかった。
もういい……。考えても仕方ない。
前向きに考えよう。
学校に着く頃、みことは、そう決心していた。
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