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来ルヨ
モウスグ
沢山ノ客人タチガ
貴方ガ彼ラヲ救ッテアゲテ
待ッテイテネ
今行クカラ・・・
ある世界の、ある国の、ある所に、その店はあった。
店の名はない。ただ、一つだけ分かるのは『願いが叶う店』であることだけだ。
その店主である四月一日君尋はまだ寝ていた。
四月一日が寝ている部屋の扉が静かに開く。ひょっこりと顔を覗かせたのはマルとモロ。
「四月一日寝てる」
「寝てるね」
「起こしてあげよう」
「そうしよう」
コソッと話して忍び足で四月一日が寝ているベットに近づいた。
今行クカラ…
その言葉と同時に四月一日の意識は浮上した。
(誰が来るんだろう…)
寝起きの頭では上手く考えられず、そろそろ起きよう。そう体を動かそうとしたときだった。
ドスッ
「ぐほぉ!!」
腹部に重みが…
こんなことをするのは…
「おはよう四月一日!」
「四月一日お寝坊さん!」
「マル、モロおはよう」
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