ある普通の人々

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ある主婦の一日は郵便ポスト漁りから始まる。 「あら、今日も良いお天気です事。」 都会から程近い閑静な住宅街。 40代後半の旦那が30年ローンで購入したと思われる2000万~3000万程度の一軒家。 そこに住む40代前半の主婦は、決まって朝5時に起きる。 ネグリジェにタオルケットを巻く姿は、正に中の上流階級っぽさをアピールしていた。 玄関を開け、主婦はそのまま郵便ポストを漁りだす。 漁ると言っても朝の新聞が入っているだけだが…。 玄関扉を開けた所にある銀色ポスト。 主婦はそこに入った新聞を、いつもの様に引っ張り出すのだった。
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