孤独な王女

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ここがどこか、そういうことは全く解らない。 しかしこんな状況で時取るべき行動はどこでも同じだ。 相手を停止させる。 ウィルは覚悟を決めると、M16A4 MWSを手に取り、ドアを開いた。 しかし。 「っ!クソッ!!」 立ちあがろうとした瞬間、また激痛が腹部を襲った。 しかし、今の状態は生死を左右する状況にも変化する。 ウィルは痛みをこらえて、トラックから降り立った。 降りた時の傷の痛みは、立った時のものよりひどかった。 ものすごい痛みで、ウィルは大きく体を崩す。 その勢いで転倒しそうになったため、ウィルはM16A4 MWSを杖代わりにして、何とか体のバランスを保つことに成功した。 しかし、これではM16A4 MWSが使えなくなってしまう。 しかたなく、ウィルはレッグホルスターから、M9A1自動拳銃を取り出し、構えた。 「FREEEEZE!アメリカ海兵隊!銃を地面に置け!」 英語が通じるかわからないが、英語以外の言葉は話せないし、とりあえず英語で話しかける。 話しかけた。というより警告したという表現の方が合いそうだが。 しかし、もし英語が通じなければ、即刻発砲されてしまうだろう。 しかし、彼女から返ってきた反応は、思いもよらないものだった。 「王立近衛銃士隊だ!貴様こそ動くな!!」 亜麻色の髪の女兵士はそういうと、自分の方に向かって銃の照準を合わせていたのだ。 英語は通じたのに、向こうは銃を下すどころか、自分に対して警告をに警告を返してきたのだ。 表情には殺意がこもり、彼女の銃の引き金には人差し指が強く触れている。 たしかに、彼女らからしてみれば、自分はいきなり現れた謎の人物だ。 銃を向けられても仕方がないかもしれない。
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