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そうだな。
まず結論から言おう。
「俺は異世界に来てしまった!」
ウィルはそう叫ぶと、アルティミスがため息を付きながら言う。
「ああ。それは解った。問題は。だ。」
「ウィル君がどうしてここに来ちゃったかってことよね~?」
途中でアイリスも会話に入ってくる。
王女様の「魔法使いましたー!」発言から、ウィルは自分のいた世界とこの世界の違いを出来るだけ明確にしようとした。
目の前で自分の話を聞いている銃士隊の二人と話をすることで、それはかなり明確になってきたわけだ。
その結果導き出されたのが、自分は異世界に来てしまったということだった。
最初、この二人にはまったく信じてもらえなかった。
しかし、彼女達が自分から没収したM16A4 MWSや、この世界にはない装備品を見て、且つ俺の説明を聞いたうえで、俺が異世界人だということは何とか理解してもらえたらしい。
ライターや、デジタルの腕時計、フラッシュライト、私物の音楽プレイヤー等を見せたことが、彼女達の理解を助長することになったようだ。
まあ、未だに半信半疑のような気もするが。
まず、この世界はどういうものなのか。
特徴的だった違い等を、頭の中でまとめる。
主だった特徴としては……
この世界には魔法や魔術が普通に存在する。
年代的には、地球で言う中世後半~近世ぐらい。
魔法という存在の影響か、機械類の発展にばらつきがある。
まだ見ていないが、竜とかそういうものもいるらしい。
彼女達との会話で発見した違いはこんなものだ。
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