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時計は設置するタイプの時計が存在しているようで、なぜかは解らないが地球と同じ12時間表記、一日24時間だった。
さっき自分のデジタル腕時計と掛け時計を見比べたところ、誤差はほとんどなかった。
また、一年は380日。ここは地球と違うが、微量だ。
この世界の時計はまだ機械式で精度が安定していないと思われるため、すこしの誤差は気にするべきではない。
話されている言葉もなぜか英語だ。
文字については大きく違い、単語から文字一つまで同じものはなかった。
しかし、会話には地球と寸分変わらない英語が使用されている。
そこは大変助かる。
「で、貴様は何故ここに来た?」
頭の中を整理している途中で、しびれを切らしたアルティミスが質問してきた。
ウィルは考えるのをやめ、彼女の問に答える。
「死んだから。かな?」
「貴様の世界の人間は死んだらみんなここに来るのか?」
「いや、それは解らないけど……」
「第一、お前と同じような状況の奴を、生まれてからお前に会うまで見たこともない。聞いたこともない。」
「私も見たことないな~。前例なしだね。」
二人はそう告げた。
まったくだ。
本当に、なんでこんな世界に来てしまったのだろう。
死んだら、異世界に飛ばされるようになってるのか?
でも、そんな奴自分以外に見たことがないと二人の銃士は言っている。
彼女達も死んでここに来たわけではなく、ここで生まれ育ったと言っているし。
戻れるのだろうか。自分は。
地球に。
アメリカに。
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