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「で、ウィル君はどうするの?これから。」
こんどは、アイリスが話しかけてくる。
彼女が聞いてきた質問も、解決しなければいけない事項だった。
さあ、どうしよう。
この世界にはアメリカがない。
ということは、アメリカ海兵隊もないわけで。
自分は所属する組織を失ってしまったわけだ。
本当に、どうすればいいのだろう?
「とりあえず、しばらくは、ここに置いてやることもできる。王女様の御好意だ。感謝しろよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「私に礼を言ってどうする?まあ、少し時間をかけて、考えるんだな。自分がこれからどうするのか。」
アルティミスはそういうと、ため息をついた。
たしかに彼女の言うとおりだ。
今すぐにこれからどうするかを決断できるほど脳内を整理できていない。
それに、まだこの世界の状況をすべて聞いたわけではないし、この国の状況については、何も聞いていない。
とても今後を判断できる状態ではなかった。
まあ、ここにしばらくいれるそうなので、そのことについてはじっくりと考えよう。
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