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エンジンは7時間近くかけっぱなしだったが、特にトラブルはないようだった。
そのまま、トラックはゆっくりと動き始めた。
「周りの兵士に合わせてゆっくり走れ。」
「ROG IT,sir」
トラックの周りでは、銃数人の銃士隊員がトラックに並んで歩いていた。
皆、かなり驚いているようだった。
それはそうだろう。
こんな大きなものが、自分で走行しているという状態を始めてみたら、驚くに違いない。
しかし、横で銃を構えているアルティミスだけは例外だった。
表情を変えずに、こちらの様子をうかがっている。
「驚かないのか?」
「お前を尋問したときに、話に聞いていたからな。」
「いや、まあそうだけど。」
ウィルはそう言い終わると、もう一度、窓の外の銃士たちに目を向けた。
一つ、ここに来るときに気になることがあった。
銃を持っているこの兵隊達。
一人残らずすべて、ある共通点をもっていることだ。
女。
この部隊は、なぜか全員が女で構成されていた。
しかも、全員10代後半というような感じだった。
隊長が19才なんだから、隊員はそれより下なのが多いだろう。
というか、この世界に来てから、男を一度も見ていない。
もしかして、この世界には女しか……。
一瞬、浮かんだそんな想像は、すぐに消し飛んでしまった。
……今の国王陛下は男だっていってたな。
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