①唐突な始まり

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「ナオキ、お風呂上がった」 「そうか、何か飲……!?」 私の声に振り返った椎名直樹は、その目に映った光景に言葉を失った。 それは、健全な男であれば一度は想像するとかしないとか……。 お風呂上がりにバスタオル一枚というまさに夢のようn(ry 今更遅い気もするが、横を向き、慌てて視界をずらす。 「って、何だその格好は!?」 「着替え持ってない」 「さっき着てた服は!?」 「せっかくお風呂入ったのに……」 結局、椎名直樹は母親のクローゼットからジャージを持って来たのであった。 「はぁ、疲れた(精神的に)」 私は一歩後退りながら、椎名直樹に問い掛ける。 「ナオキ、まさか……興奮した?」 「誰が!?誰に!?」 「ナオキが、私に」 「しねぇよ!」 「そう……、ナオキは女の子に興味が湧かないと」 「いや、そう言う訳じゃ……」 「つまり、ナオキは男の子にしか興奮出来ないと」 「断じて違う!!」 そうして、夜は更けるのであった。
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