②鬼籍

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私は昨日の公園に戻って来ていた。 あのままナオキの家に居たら、迷惑がかかるから。 ……ほら、来た。 「貴女、鬼憑きね」 「……誰?」 現れたのは私と同じ位の年に見える女の子。 「私はカンナ。死にたく無ければ抗いなさい!」 不意に、カンナの周囲が輝き出す。 光はカンナの右手へと収束する。 拳を引き突き出す動きと共に、先行が放たれる。 紙一重で転がって回避する。 「カンナ……ね。」 顔を上げると、カンナは既に第2射目を構えていた。 逃げなきゃ……。 私は、わき目もふらずに公園の出口へと走り出した。 無様に転げながら、私は逃げる。 もう少しで、公園を出れる。 そうすれば、人も沢山居るだろうから、むやみに攻撃も出来ないだろう。 私の身体が公園を出ようとしたその時、私は衝撃と共に弾き返された。 「結界を張っているのに出られる訳無いじゃない、私は力を出せと言ってるの」 すぐ目の前で拳が引かれる。 嗚呼、殺されるんだ……私。 思わず、強く目を瞑った。 「生きる事を諦めたから、貴女は殺されるんだ」 その時 「待ちやがれぇえええ!!」 聞き覚えのある声が聞こえた。
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