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ある日の事、椎名直樹は隣町へと来ていた。
趣味が散歩と読書である彼は、休みの日には散歩がてらに隣町の本屋へと出掛ける。
売り場面積が大きく、売れるのか疑問に思うような本まであり、飽きないのだ。
今日は土曜日だが、学校帰りに、夕暮れ時まで本を読みふけった椎名直樹は、気に入った一冊を買い、帰路についた。
こうして、また1日が過ぎる。
平凡な日常。
死ぬまで続く惰性の日々。
これらは、たったひとつの出逢いで崩れ去った。
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