悪夢

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再び同じ夢の屋敷 はるかはまた同じ部屋にいた 辺りを見回すと、扉の前に奥方と屋敷の主人がいる 主人は正座し、奥方は主人の肩に手を置いていた するとどこからともなく武士が現れ 奥方を切った 奥方の腰近くの脇腹は多量に出血している 奥方は遠い目で倒れ込んだ 「お方様ぁ…」 うまく声が出ないはるか 次は屋敷の主人が切られた ブシャァァと血しぶきがあがる はるかはその場を一回転して部屋をみわたしたが 武士は既にいなかった
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