94人が本棚に入れています
本棚に追加
「う…うっ…
ひぃぃっ
…
くうぅぅ…
やぁ…やめてぇぇぇ!!」
と半分過呼吸になりながら目を覚ました
両腕は空をかいていたらしく
上にのばしていた
寝る前よりかなり疲れている…
全身汗でびしょびしょ…
突然自分がイヤになり
「ああああああああ!!」
とパニックを起こし、布団の上で暴れた
しばらくして何とか我を持ち直し
「落ち着かんとあかんな…」
と思ったはるかは
閉めきっていた雨戸を30㎝ほど開けた
朝の風が、顔や髪や首をなで
汗をかわかした
目の前に流れる川と
風に揺れるキンモクセイを見ると
また涙が出た
はるかは、いつになったら
この道を
この坂を
また自転車で走れる自分に戻れるのだろう…
その頃の自分が遠い昔の人物のような気がして
また、そんな日々を取り戻す日が遠い未来のように感じて
また悲しくなった
最初のコメントを投稿しよう!