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小学校の体育館
そこでは新体操の練習が行われていた
団体演技の練習をしているようだ
はるかは新体操部での練習、特に団体演技ではあまりいい思い出がなく
かなりトラウマを感じていた
すると、近所の駄菓子屋のおばあさんに
「あんた万引きしたでしょ」
と言われた
「してませんけど?」
身に覚えのないはるかは当然こう答えた
その後も、そのおばあさんははるかのあとをつけてはイヤな視線をむけてきた
しばらくすると、知らない人からなぜか番号とアルファベットの書かれた紙をわたされ、6歳くらいの男の子とペアを組まされた
男の子は、はるかの手を引っ張って体育館を出た
体育館を出ると、水浸しの洞穴が広がっていた
はるかは薄暗くて湿ったような類の場所が大っ嫌いだ
「うわ~入りたくねぇな~」
だが男の子は、かまわずはるかの手を引っ張って洞穴へ入る
水が腰まで浸かる…
洞穴の中には、一つの場所に繋がる入り口が3つほどあった
「めっちゃ帰りたいんやけど…」
男の子は無視し、番号とアルファベットの書かれた紙を確認した
アルファベットはEと書かれてある
男の子ははるかの手を引っ張って入り口を入った
すると
「バカもんが‼そこはAだ‼」
と、その入り口から通じる場所の中央に座っているおじいさんに怒鳴られた
男の子は「うわわぁ💦」
とあわてて入り口から出た
次の入り口
「バカもんが‼そこはCだろが‼」
またおじいさんに怒られた
最後の入り口
「バカが‼そこはBじゃ‼」
…Eの入り口がない!?
気づいた瞬間、腰までつかっている水が渦巻きを作って流れ始めた
男の子ははるかの手を引っ張りながら必死に流れに逆らい、洞穴の出口に向かっている
やばいやばいやばいやばい!!
はるか流されかけてますけど!?
ちょっと少年~助けちくれぃ~
超焦ってますわたくし…笑
頑張って洞穴を出た
やった!!!!
と思ったのもつかの間
出た場所は体育館の前ではなく
きりたった崖の前だった
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