悪夢

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きりたった崖の前… …はるかと男の子は呆然と立ち尽くす すると、黒い服をきた20代くらいの若い男の人が近づいてきた 男の人は崖を指差した 登れってか!?おいおいおい!! と思い 「あのー…」 と言った瞬間、男の人はさらに強く崖を指差した ちょっと怒った様子なので、とりあえず崖を見た こんなんどうやって登る… ん? 崖には、聖徳太子がいた時代くらいの服装をした綺麗な女の人の絵が描かれていた 凄く古いものらしく、ちょっと絵の具がはげている 女の人の絵をよく見ると、その絵の下に重なって違う絵も描かれていた その下になっている絵はほとんど消えていて、黒い汚れにしか見えない 「その絵は俺の小さい頃の絵だ」 と黒い服をきた男の人が言った ふーん…変な絵やなぁ… まるでこの人の小さい頃の絵を隠すために、この綺麗な女の人の絵が描かれたみたいに重なってるやん… と思ったその時 土の中から、絵に描かれている綺麗な女の人がズボッと出てきた どろだらけだ しかも顔は青白く、腐っているようだ …怖い… この後に及んで何よ一体… 「私はあなたをずっと見ていますよ…」 と女の人ははるかに言った 怖えぇぇぇぇぇ!!!!!! 今度は、はるかが男の子の手を引っ張って逃げた 追いかけて来ようとする女の人を、黒い服を着た男の人が抑えつけてくれている 今のうちや!!逃げろ!! 全速力で走った すると車を発見 すぐさま乗り込んで隠れた …が、女の人は車の前で待ち伏せしていた… あかん…終わりや… と男の子をかばいながら思った瞬間 やっと目が覚めた めっちゃ怖かった… はるかは上半身だけベッドからずり落ちて、逆さ吊りのようなかっこうになっていた。笑 …そして汗びっしょりで泣いていた 本当に怖かった 夢というのはこんなにもはっきりと覚えていられるものなのだろうか… 今まで紹介した奇妙な夢は、決してでたらめを書いたわけじゃない
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