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病院での入院生活
ストレスが溜まらないはずがない
初めの1ヶ月間、少しでもカロリー消費を抑えるためにトイレとベッドの往復意外歩くことを禁じられた
2ヶ月目
ある程度体重が戻ったため、筋力の衰えを防ぐためにリハビリテーションでのトレーニングが始まった。
3ヶ月目
著しく体重が減少し、点滴を離せない日々が続いた。
この頃から人との接触を拒むようになり、同室の患者さん達はおろか家族との会話もしなくなった
人が怖かった
ちょうどその時の同室の患者さんが気性が荒く口うるさい人、何事にも指摘してくる人などややこしい人の中で幾日も過ごしていたせいもある
でも、一番の問題は歩くことを禁じられていることにあった
何もすることがなく暇を持て余すようになった分、物思いにふけるようになっていったからだ。
人間は怖い
表面はよくても腹の中では何を隠しているかわからない
それに迷惑もかけている…
お金も時間も無駄にしている…
自分は必要とされていない…
同室の患者の目…
「この子にはできて何であんたにはできひんの⁉」
「何するにも金がいるんやぞ。分かってるか?」
「あんたは何も頑張ってないやんか。帰宅部で暇持て余すなら学校行く意味ないでしょ⁉」
「お前は他の奴らとは違うんやぞ?公立と私立とは違うんや。よう考えろよ?」
「太ったな。」
「落ちこぼれるであんた。」
「甘ったれとったかあかんぞ。」
「もっと強くなれ。お前は精神的に弱い。そんなんじゃ何も出来んぞ。」
「全然中途半端に終らせてもうてからに…」
「お前に金払うのはもったいない。」
…
生まれて15年間の間に言われてきたことの意味を考えるようになった
自結論
はるかは必要ない
意味がない
価値がない
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