10人が本棚に入れています
本棚に追加
それからまもなく教室についた私は自分の席に座る。
窓際の、日光がよくあたる席だ。
教室についても、先ほどの視線は消えない。
けど、私は気にしなかった。窓から太陽を見ていた。
しばらくすると、このクラスの担任の先生がきた。
先生の自己紹介がおわったら、今度は、生徒の自己紹介が始まった。
友月という名字なので、私の順番はすぐにきた。
「――――私の名前は、友月未由。すぐ近くにある友月家の屋城の娘。…………以上、です。」
きっと、こんな風に自己紹介するのではなく、ちゃんと自分の好きなことなどを話せば、私はいじめられなかっただろう。
自己紹介が終わって、クラスを見渡すと――――
恐ろしいほどの、恐怖の視線が、自分に向けられていた。
それも、私は気にしなかった。
再び、窓から太陽を見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!