闇の現在、黒の気配

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それからまもなく教室についた私は自分の席に座る。 窓際の、日光がよくあたる席だ。 教室についても、先ほどの視線は消えない。 けど、私は気にしなかった。窓から太陽を見ていた。 しばらくすると、このクラスの担任の先生がきた。 先生の自己紹介がおわったら、今度は、生徒の自己紹介が始まった。 友月という名字なので、私の順番はすぐにきた。 「――――私の名前は、友月未由。すぐ近くにある友月家の屋城の娘。…………以上、です。」 きっと、こんな風に自己紹介するのではなく、ちゃんと自分の好きなことなどを話せば、私はいじめられなかっただろう。 自己紹介が終わって、クラスを見渡すと―――― 恐ろしいほどの、恐怖の視線が、自分に向けられていた。 それも、私は気にしなかった。 再び、窓から太陽を見ていた。
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