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「――――考え事って、なに?」
真剣な顔で聞いてくるアリッサさん。
「なんでもないよ。早く学校いこ?啓介くん、きっと待ってるよ?」
「――――あっ!ケースケのこと完全に忘れてた………。早く行かなくちゃ!走るわよ、ミユ!」
「走ると、疲れちゃうよ。それに、走ったら啓介くんさきいっちゃってはもういないと思うから、魔術でいこ?」
魔術とは、私たち人が住むこの世界、『物質界』に、ある壁の向こう側にある精神の世界、『形成界』にいる高次の存在の『高次存在』の力をその『高次存在』に精神の波長を合わせて使うこと。
「………たしかにね。急がないと。いくわよ、ミユ!」
そう彼女がいうと、彼女は私に触れた。
「―――過ぎた輝き<パスタグロウ>!」
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