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不規則に漏れる互いの息使いと囁かれる彼の声……
離れる事の無い互いの温もり…
静かな誰も居ない彼の家にあたしと遼也の乱れた音と息使いが響き渡る。
そして気が付けば朝の光がカーテンから漏れ、その眩しさにあたしは重い瞼をゆっくり開け、頭を覚醒させようとした。
「おはよ!」
誰かが耳元で囁いた…あたしは眠たい目を擦りながらその声の相手を見た。
「おはよう…」
やっぱり何度となく抱かれても照れくさい…
「朝食作っといたから、早く食べないと遅刻するよ」
その相手はゆっくりとあたしに優しいキスを落とした。
あたしと遼也は朝練が在るために早く仕度を済ませ、2人で仲良く学校に向かった。
朝練が始まるってあたしが部室の掃除をしていると誰かが勢いよく部室に入ってきた。
「いいっスか?」
振り返るとそこには2つ下の後輩の1年生レギュラーの平塚慶が立っていた!額を切ったのだろうポタポタと流血している。
「ちょっと!!どうしたのその傷!」
「あぁ…ちょっと切っただけ…」
「手当してあげるから…保健室に行こう!!」
あたしは慌てて慶くんの傍に駆け寄った。
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