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「確かに死ぬ確率は高い。だが、方法は他にもあると思うが?」
「確かに、死ぬ方法はたくさんあります……」
一息入れる。
「正直何でもよかったんです、死ねれば。ただの気まぐれでお国の為に戦って死のうかと」
そう、気まぐれでしかないのだ。
電気屋でテレビを見ていたら、たまたま戦争についてやっていた。
国の為、地球の為に戦場で命を落とすやつが何万といる。
何かの為に死ねるのは、幸せなのでは……。
だから軍に入ろうとしたのかもしれない。
「どうせ死ぬなら、何もしないでいるよりは、何かの為に死ぬ方がいいと思っただけです」
男は目を開け、俺の目を見た。
鋭い目だな。
「迷いがない、か。これ以上無駄話を言っても無意味だ」
そう言って、机に二枚の紙を置いた。
「上記の内容を読み、サインをしてくれ」
俺は机に近づき、二枚の紙を持ち上げた。
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