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父親は俺にそっくりな無愛想な顔して「…生きてれば良いことがあるかもしれない。少なくても俺はお前の母親と出会えて、お前という息子を授かって、幸せだ。ま、あいつ、不細工だけどな」
そんな父親が過労で死んだ。
会社は一切認めてくれなかった。
葬式にきた数人の同僚、部下、上司は笑っていた。
彼らにとってはどうでもいいことだったんだろう。
涙は出なかった、怒りも沸かなかった。
ただ呆然としていた。
母親も俺と同じ顔をしていたのが印象的だった。
小さな会社に入った。
運送業者の事務だ。
皮肉なことに父親と同じ業界。
入って3ヶ月目の上司の評価「使えない」
みんなの前でこき下ろされた。
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