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「さ、相模本部隊長……早くねぇか?」
まだ朝食の途中だったのか食堂のほうから歩いてくる、黒髪に黒の瞳に、顔にはタトゥーらしき文様がある男。
この男こそ、南方支部隊長、メレ・アドレイドである。
「此方Le chasseur du dmon本部隊長、相模 雪。Le chasseur du dmon総司令、【志那 充】の命により視察に参りました」
相模が敬礼をして言うと、メレも慌てて敬礼を返す。
「はぁ……で、用件なんだけどねー」
「最初だけかよ! 気を引き締めて損した!」
メレの容赦のないツッコミを相模は華麗にスルーして続ける。
「あぁ、紹介し忘れたね。こちら、今年から本部に配属されたユウイ・メシアズさんと、相模 小雪さん」
ユウイと小雪は軽く会釈をし、メレはそれに笑顔で対応した。
「あぁ、よろしくな。って……まさかこっちの白い娘って相模の……」
「あぁ、妹だよ。まぁ、深いところは気にしないでね。気にしたら……ふふ、どうなるだろうねぇ?」
最上級の笑顔をメレに向ける相模の後ろには、何故かどす黒いオーラが見え隠れしていた。
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