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「えと、ユウイ・メシアズです。今年から本部に、何故か本部に……配属されてしまいました」
ガクリとうなだれるユウイ。メレと鵺はユウイの噂を少しは耳にしているので、同情に近い視線を送る。
「あぁ、この子が無能なユウイちゃんね。魔法は初級しか使えない、体術も一般人並み。なんでC.D.に入隊できたかっていうと……その根性だよねぇ」
評価すべきところは評価してくれている相模の言葉に、ユウイは顔をあげる。
「でも、危険じゃないのか?」
メレの言葉に、相模は呆れたように溜め息をつく。
「なんのために俺がいるの? 部下を守るのは上司の仕事……ではないけれど。部下に無理難題は押し付けないよ」
そう真剣に言う相模。普段は非常識のようだが、どうやらちゃんとした優しさも持っているようだ。
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