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「あら、統夜ちゃん。お帰りなさい」
「ただいま、千鶴姉さん」
このほんわかとした人が俺の姉、久瀬千鶴(くぜ ちずる)である。
普段はこのようにほんわかしているお姉さんだが、こう見えて千鶴姉さんは騎士科、随一の騎士だ。
さらに学園の副生徒会長も務めている。
「ご飯、すぐに作るね。
何かリクエストある?」
「いや……特に。
姉さんに任せるよ」
俺はそう言うと階段を上り、自分の部屋に向かおうとしたとき、上から誰かが下りて来るみたいだ。
「あ、おにぃ!お帰りなさい!」
「ただいま、梓」
そこには黒髪のツインテールの女の子がいた。
久瀬梓(くぜ あずさ)、俺の4歳年下の妹で中等部2年の技術科で主に武器開発を専門に習っている。
俺が使う武器も梓に造ってもらっているぐらい優秀な武器技師のだ。
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