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この世界は誰かに支配されている……。
いつからそう思うようになったのだろうか……。
多分、物心ついた頃からだ。
その原因の一つに俺の眼が関係している。
―――魔眼。
俺の両目には二つの魔眼が存在する。
左眼には凍結の魔眼<ブリューナク>。
右眼には邪神の魔眼<バロール>。
物心ついたときからこの二つの魔眼と共に生きてきた。
そのせいで幼少期は、よくその事でいじめられたりしたものだ。
そして17歳になった、今では逆に恐れて誰も近付こうとしない。
だが……俺はそれでよかった。
あの時が来るまでは…………。
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