悪魔と呼ばれる少年

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「ぐあっ……!!」 「がっ……!!」 「て、てめぇ……!!」 男は引け腰で俺に向かって言い放った。 周りには俺、久瀬統夜とは違う学校の制服を着ている生徒が倒れている。 態度からして3年生なのだろう。 立っているのは3年生のエンブレムが着崩したブレザーの縫い付けられていた。 「はぁ……頼むから、もうやめにしないか?」 「ふ、ふざけんじゃねぇ!!下級生が!」 「威勢がいいのは買うけど……」 「ざけんな!!!」 そう叫びながら男は殴ってきた。 しかし、俺はひらりと避けると首筋に手刀を入れた。 男は小さくうめき声をあげながらその場に 倒れ込んだ。気絶したのだろう。
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