悪魔と呼ばれる少年

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俺は携帯電話を取り出し119に電話を掛けた。 電話を掛け終わると俺はその場から立ち去ろうとした時だった。 倒れている男の一人が俺に向かってこう言った。 「この………悪魔が……」 俺は聞かないふりをしてその場から離れた。 ようやくあの場所から解放されると俺はずり下がった眼鏡を直しながら携帯電話のディスプレイを覗いた。 ―――9時19分 すでに学校では1時間目の授業が始まっている時間だ。 「30分遅刻か………」 小さく呟くと俺はトボトボと通学路を歩いて行った。
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