悪魔と呼ばれる少年

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中に入ると眼鏡を掛けた中年の男性が待っていた。 教頭先生の岩草教頭だ。 「来たか、久瀬。 さて私が言いたいことは分かるな?」 「……………」 「ふぅ……久瀬、また喧嘩したらしいな。 今月に入って、もう6回目だぞ。わかっているのか?」 「……………」 「本当なら君は停学、悪ければ退学だ。 だが‘今回,も厳重注意だけしておく。 他校の生徒に絡まれていたうちの女子生徒を助けたらしいからな。 絡まれていた女子生徒から話は聞いた」 なるほど、今回もお咎め無しなのはすでに教頭に話が言っていたからか………。
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