悪魔と呼ばれる少年

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朝のことを簡単に説明すると俺はいつもと変わりなく通学路を歩いていると一人の女子生徒が柄の悪そうな連中に絡まれているのを見かけたのだ。 ホントならあまり関わりたくなかったが俺がそいつらを見ていると向こうからこっちに絡んできた。 おかげでこっちは正当防衛のために一発、腹に蹴りを入れられたけど……。 「だが、もし次にこんなことがあれば……久瀬、君を退学処分とする。 分かったな?」 「………………はい」 そう答えると俺は、岩草教頭を見ていた。 教頭は俺を見て、少しだけ眼をそらした。 俺は頭を下げると職員室を出た、後ろから梢恵先生も出てきた。 「久瀬、君も早く授業に行きな。 くれぐれも屋上に行ってサボらないように。いいね?」 「判りました」 そう言った俺だったが教室には行かず屋上へと足を運んだ。
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