怪物の狂声と人間の恐声

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『第一から第四までの班長及び副班長、隊長がお呼びです。至急、第二司令塔、三番会議室にお越し下さい。繰り返します。第一から第四までの班長及び副班長、隊長がお呼びです。至急、第二司令塔、三番会議室にお越し下さい』 二人の会話を遮るように、路地の脇に並ぶポールの先に付いたスピーカーから事務的な女性の声が流れた。 それを聞いたミカルと森田は顔を見合わせ、合図したように凄く嫌そうな顔をした。 「勇者隊長から、直接召集が掛けられるということは……、行くの嫌ですね……」 「イリーガル駆除か、はたまた首切りか。どちらにせよロクな事じゃねえなぁ。サボリたいがサボったら、隊長直々に殺しにくるしな……。ああ、面倒臭えなあ」 はあ、と溜め息をつく二人。 朝から憂鬱気分である。 とは言っても何時までも陰鬱な気分に浸っていられないので、二人は重い足取りで“至急”に第二司令塔に向かった。
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