雑誌記者

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「まあ、二歳から曲を弾いていたわけではありませんけどね。ただ、たまたま家にピアノがあったのでそれで触っていたと言うだけですよ」  私が言わずもがなだとは思いながらも、そんな言葉を返す。 「二歳の頃の朝倉さんは、ピアノの何にそんな興味をもたれたのですか?」 「さあ、何でしょうね。もしかすると、色かもしれませんね」 「色、ですか?」  大島が困惑した様な声を出す。
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