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「で、これが俺が作り出した、最高の掃除機だ!」
そういって、五星は近くにあった机の上に段ボール箱を起き、蓋のガムテープを外した。なんで学校に持ってきたのだろう。
「これこそが、俺が考えついた新技術をよういた、吸引力の変わらない唯一つの………」
「アウトォオ!」
五星が取り出すと同時、それを思いきり蹴り飛ばして破壊しておいた。
「一始、何をするんだ!」
五星は抗議してくるが、俺の反応は当然だろう。形状も売り文句も何から何まで例のあの掃除機だった。
「思いきり既存で有名品だろうが!」
「何!?先を越されていたのか!?」
「大分前からありますよ。」
「CMとかでみないの?」
「テレビはCMのない放送局しかみない。」
そこで胸を張る意味がまったくわからない。本当に変な奴である。
「ふーむ、ならばしかたないな。掃除機作りも飽きたし、午後から授業を受けていくか。」
そう言って、段ボールを畳んで自分のクラスに戻っていった。
「本当におかしな人ですね。」
「うん。」
というか、あいつはどうやって掃除機作ったんだろう。
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