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一時間程してから再び外に出ると、家の前の道路で、零無と二目は倒れていた。いつものように喧嘩して、いつものように相打ちだったのだろう。二目も昔に比べて強くなった物だ。昔は包丁を持ち出しても零無に殺されかけたのに。
ちなみに、そんな事があって零無がここにいられるのかと言うと、とある人物がそれを揉み消してくれたので、とりあえず大丈夫であるらしい。何をしたのかはわからないが、気にしたら負けとも言われた。
それはなしにしても、大人対子供ではあったが、子供の方は包丁を持っていて、どちらが先ともわからずに、明確に殺意を持って殺し合ったので、どちらが悪いのかわかった物じゃない。まぁ、結局はどっちも悪いんだけど。
とりあえず、二目を二目の家の中に放り込んでやり、零無も回収する。
「く、次こそは……次こそは奴の息の根を止めてやる。」
「そうなったら刑務所行きで俺に会えなくなるぞ。」
「大丈夫。国家権力ごとき返り討ちにするから。」
「そうなったらお前を殺して俺も死ぬ。」
「きゃっ、一君に殺されるうえ、一君も一緒に死んでくれるなんて素敵。」
なんでこの人はこんなにも頭がおかしいんだろうな~。
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