210人が本棚に入れています
本棚に追加
家に入り、玄関を閉めると同時、零無は元気を取り戻し、抱き着いてキスしようとしてきた。タイミングはわかっていたのでそれを軽くかわして、リビングにいってテレビを点ける。
「あ、もう笑点始まってる。」
「そんなクールな一君が大好きよ。」
頭からやや血を垂らして零無が入ってくる。俺がかわした事で頭をぶつけたのだろう。まぁ、これくらいならば特に心配する必要はないが。
フラフラとしながらも俺の隣に座り、横から俺に抱き着いてくる。血が着くので止めてほしい。
「はぁ、はぁ、一君のにおい……。」
「黙ってないと引っぺがして外に閉め出すぞ。」
息がきれているのは戦闘のせいだろうが、それでも気分はよくない。というかマジで離してほしい。この服微妙にお気に入りだし。
夕飯は毎日俺が作っている。零無は仕事が忙しいので帰りが少し遅いし、何よりもこいつに料理をさせると何を混ぜこむかわかったものじゃない。
「はぁ、一君の物が私の中に………。」
あー、今日の肉じゃがはできがイマイチだな~。
最初のコメントを投稿しよう!